話題の“ガラスの砂浜” 誕生のワケとは?

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日テレNEWS24

砂の代わりに“ガラスのかけら”を敷き詰めた長崎県の海岸が、話題になっています。ガラスを敷き詰めた、そのワケとは?
長崎・大村市にある海岸の砂は、廃材のガラス瓶を再利用して作られています。最近では、インスタグラム用の写真を撮る人が増え、SNSでも話題のスポットに。特にキレイなのは夕方です。輝く海とキレイな砂浜を写真に収めることができます。
「ガラスは危険?」と思うかもしれませんが、こちらに使われているガラスは、全て角を削り落としています。そのため、手で握ってもケガをしません。小さな子でも、安全に遊ぶことができます。
取材した日、神奈川県からこの海岸を目当てに訪れた家族がいました。この砂浜を見て「SNSで有名になっていたので。キレイですね。すごくね」と、話していました。
インスタ映えする海岸と人気を集めていますが、実はこのガラスの砂は、海をきれいにするために敷かれています。この大村市の海岸はガラスの砂、再生砂を敷く前は、アオサが増えてしまって悪臭が漂い、誰も寄り付かない場所だったそうです。
普通の海岸の砂に比べて粒が大きい再生砂には、アサリの幼生が着床しやすいそうです。アサリは海中のプランクトンを食べて、海水を浄化する働きがあります。
県がこの再生砂を敷いたのは、2016年。“廃棄物のリサイクル”、“海をきれいにする”、そして“インスタ映え”というトリプルの効果で、この海岸は生まれ変わることができたのです。大村市役所の市民環境部・環境保全課の大久保さんはこう語ります。
「そういう事業で本当に効果があるのかと、疑問のお声や意見もございましたけど、効果がダブルであったりして、良かった事業だと思っています」