高齢者の救世主に?小型電気自動車がスゴイ

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日テレNEWS24

79歳の高木さんが運転しているのは、超小型電気自動車「コムス」。最大時速60キロ、車体が小さいので小回りがききます。豊田市では、3年半前に名古屋大学、東京大学と共同で、コムスを高齢者に無料で貸し出す実証実験を始めました。
実験に参加した高木さんが暮らすのは、豊田市の山間部。買い物に行くにも、病院に行くにも、車が必要です。
高木さん「おおげさに言えば、(車が無いと)生きていけない」
そこで導入されたコムス。フル充電での走行可能距離は60キロなので、長距離ドライブなどはできませんが、生活圏の移動はまかなえます。
高齢者におすすめの理由は、操作が簡単なこと。ギアレバーを下げれば前進、手前に引いてあげれば後退、前進と後退で動きが違うので高齢者ドライバーに多い、ギアの入れ間違いが防げます。
馬力が弱いため、急発進せず、衝突時の衝撃も小さくてすみます。さらに、ボディーは手で押すだけでへこみます。これで、衝突時の衝撃が緩和されます。充電は家庭用電源に対応。ガソリンスタンドに行く必要はありません。
高木さんはサークルを作り、生活に合わせてコムスを改良しました。農作業道具を積めるもの、荷物入れを設置したもの、2人乗り用のコムスもあります。山仕事用に改良したものは、バギー用のタイヤがついているので、悪路でも走れます。
高木さん「愛称山コムスと言っています(笑)」
整備士の資格が無い高木さんでしたが、運輸局に通い改良を重ね、改造車は全て車両登録の認可を取得しました。実証実験は終了しましたが、高木さんを含め、30人ほどが今でもコムスを利用しています。
高木さん「最近の高齢者のふみ間違いだとか、そういった問題から考えると一番安全な車じゃないかなと思います」