毒水が新エネに変身、ドローンも車も動く!

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日テレNEWS24

秋田県仙北市の玉川温泉。毎分9000リットル湧き出る温泉は、98℃で、胃液よりも強い、強酸性。廃アルミニウムにこの温泉を加えると、水素が発生。これを燃料に、自動車を走らせ、ドローンを飛ばすことができます。
玉川温泉は、湯治場としては人気ですが、このお湯が川を流れることで、魚が死に、作物を枯らしてしまいます。下流の田沢湖では、過去にクニマスが全滅。玉川毒水と呼ばれてきました。
現在は、施設で源泉を中和させて川へ流しています。使われるのは大量の石灰石。温泉水を中和できますが、地球温暖化の原因、二酸化炭素が大量に発生。石灰石の代わりに、アルミニウムを使えば、水素が発生します。
毒水と嫌われてきた温泉から、水素を取り出そうと、現在、東北大学が研究を進めています。
土屋教授「大変な毒水だったけど、使い方によっては、エネルギーを生み出すことができると考えています」
仙北市ではこの水素をドローンの燃料にしたいと考えています。観光や農業の利用だけでなく、人が簡単に立ち入れない山で利用。遭難者の捜索。山崩れの確認や、人を襲う熊の位置を知るために使われます。学校の授業にも取り入れられ、さらにドローンの活用を進めたいと考える仙北市。玉川温泉水でドローンを飛ばし、エネルギーの地産地消を目指します。
仙北市・小野田さん「玉川温泉から、水素がとれること自体、全く想像しなかったので、地域に新しいエネルギー源が眠っているということで、高い期待をしています」