立てない犬に…「車イス」で再び歩く喜びを

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日テレNEWS24

立てなくなった犬に、再び歩く喜びを与える「犬の車イス」。大阪にあるオーダーメイド車イス専門店。川西さん夫婦が切り盛りしているこの場所は、老犬たちの駆け込み寺です。
後ろ足がマヒしている13歳のパグ。車イスに乗せると――
「お?お?おぉぉぉ!」
歩いている姿を見たのは1か月ぶりです。
「楽しそうっていうかね。表情全然違うから」
足を切断したプードル。以前、川西さんが二輪の車イスを作りましたが、前足の力が弱くなってきたので、四輪に変えることにしました。
「歩けたなぁ!」
後ろ足を引きずる9歳のコーギー。飼い主は川西さんの車イスを知り、見よう見まねで、自分で車イスを作ってみましたが――
「うまく歩けなかったですね。後ろにさがるしか(できなかった)。プロが作るのとは違います」
車イスは、犬の体のサイズを測り、固定するリードの位置を合わせるなど、念入りに調整しないと歩くことができません。犬は寝たきり状態になると、食欲がなくなり、健康寿命が短くなるといわれています。
川西さんが車イスづくりを始めたのも、愛犬がきっかけでした。市販の車イスを購入しても歩けなかったため、試行錯誤して改良。ノウハウを役立てたいと、犬の車イス工房を始めました。
川西さん「誰かに相談したり、教えてくれるところがあったら、気持ちが救われるやろなっていうのがあったから、悩んでいる人を受け入れる側になったらいいんやって」
車イスづくりだけでなく、介護の相談にも応えたいと、妻の仁美さんは、犬の看護師と介護士の資格を取得。犬の車イス普及のために、動物看護を専攻する大学生の指導も行っています。
愛犬への思いで誕生した犬の車イス。工房の壁には、車イスで元気に歩く犬たちの写真が飾られています。