防災備蓄用のパンを回収し飢餓に苦しむ人へ

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日テレNEWS24

賞味期限が近づいた防災用の備蓄パンの缶詰を回収し、飢餓に苦しむ海外の国に寄付する「救缶鳥プロジェクト」という取り組みがある。
防災備蓄用に開発されたパンの缶詰。保存料を使用せず、年月がたってもやわらかさと、風味を保つ特殊な製法で作られている。秘密はパンを包んでいる紙だ。焼きあがった瞬間に紙がパンの水分を吸うことで、缶の湿度を一定にしている。
しかし、賞味期限が過ぎると捨てられてしまう備蓄パン。一方で、世界には飢餓に苦しむ人たちがたくさんいる。そこでこのプロジェクトが生まれた。
賞味期限は3年。半年前になると購入先にお知らせして、賛同が得られたら回収して飢餓に苦しむ人たちに送られる。送り先は、物資が不足している国々だ。食べ終わった後の缶が食器として使われることも考え開け口でケガをしないよう切れにくい加工がされている。
プロジェクトに賛同した企業や団体は、オリジナルラベルの缶を作ったり、缶の裏にメッセージを書くことができる。どこから送られてきたのか、送り主の“顔”が見えるようになっている。
パン・アキモト 秋元義彦代表「パンを売る人がいて、食べる人、現地で配る人たちの連携があって初めてひとつのものに成り立つ。いろんな人の協力で日本の優しさ、みなさんが持っている備蓄食で子どもたちの笑顔をつくろうと」