見かけたら御利益?豪華“観音電車”の秘密

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日テレNEWS24

金色に輝く仏像の手が電車の中づり広告として登場。ここは、京都市内を走る路面電車「京福電鉄“嵐電(らんでん)”」の車内。仁和寺・観音堂の特別公開をPRしたものです。
腕のフォルムに切り抜かれ、まるで天井から突き出しているかのよう。モチーフになったのは、観音堂の中央に鎮座する「千手観音菩薩立像の手」。さらに、観音堂に描かれている障壁画を電車の壁にプリントして再現。多数安置されている仏像の姿は、つり革ひとつひとつに装飾されています。
車体にも仏像がラッピング。ヘッドマークも千手観音像。動く観音堂“観音電車”と呼ばれています。
この珍しい電車に乗客は興味津々。カメラを向ける人も少なくありません。
撮影をしていた乗客「(本物の)障壁画自体は写真撮れませんから、こういうラッピングは良いんじゃないですか」
ドイツからの訪日客「スペシャルな電車で美しい。ドイツにこのような電車はないわ」
大阪からの観光客「この時間に運転していると聞いて、そこで20分ほど待ってました。これから仁和寺に行って、本物の観音さん見て帰ります」
嵐電の“御室仁和寺駅”からすぐのところにある世界遺産・仁和寺。仁和寺の実務を取り仕切る吉田執行長は――
「千本の手がそれぞれの世界をあらわし、私たちを救って下さろうという、非常に観音さまの慈悲をあらわした電車になっている」
数ある車両のなかでもたった1両しかない“観音電車”。偶然見かけたら御利益があるかもしれません。
※観音電車の運行は11月24日までです。