「有休3か月」で離島に若者を

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日テレNEWS24

山形県の離島・飛島で今、若者の移住が増えている。きっかけをつくっているのは、有給休暇が3か月とれる“会社”。どのような仕事をして、どんなふうに休んでいるのか?
平均年齢70歳の島に、今、若者が増えている。理由は、3か月の有給休暇を取れる会社がある事。合同会社とびしまは、島で若者が働ける環境を作るために設立された。
仕事内容は、カフェの運営、アウトドア教室、観光ガイド、旅館経営といった観光業から、遊歩道の草刈り、ダムと水道設備の点検、島に漂着する海ゴミ問題を解決するイベントを開催するなど、何でも仕事にする。
島育ちの渡部陽子さん。以前は酒田市で働いていたが、今はとびしまが経営する旅館の女将をしている。
渡部さん「仲間がいなかったらできなかった」
社員は20~30代。それぞれ長所を生かして仕事をしている。栄養士の資格をもつ三浦由人さんは、カフェや旅館の調理担当。
三浦さん「料理している時が一番好きですね」
大学で里山の保全を学んでいた増田綾奈さんは、山を歩き回るダムの点検業務。
増田さん「森の中を歩いているのが楽しくて」
大学で、飛島の民俗学を研究していた小川ひかりさんは、観光ガイド。日々島を巡り、絶景スポットを見つけている。
小川さん「やはり島のみどころは、一応全部おさえています」
島にはコンビニも娯楽施設もない。酒田港からフェリーで1時間。天候が悪いと船は欠航。不便な島で働く若者を増やすために、閑散期を休みにする、有休3か月制度を2年前から始めた。
志田若菜さん「島に移住するハードルが下がった気がします」
期間中は島で過ごす社員もいるが、大半は島外へ。セミナーに参加するなど、スキルアップのために時間を使う人もいる。
松本友哉代表「リフレッシュするのと、島外の新しい知識や経験を持って帰ってもらうのが期待するところです」