「了解しました」は目上に失礼?プロに聞く

視聴回数592,417

※ 視聴回数は1日1回更新されます。
(c) Nippon News Network(NNN)

日テレNEWS24

「了解しました」は、目上に対して失礼にあたるかどうか――度々、話題になるこの疑問に、その道のプロはどう考えるのでしょうか?聞いてみました。
国語辞典で調べると、そもそも「了解」の意味は、「さとること。会得すること。また、理解して認めること」とありました。しかし、目上に対して失礼かどうかの記述がありません。
そこで、三省堂国語辞典の編纂者・飯間さんに聞いてみると、こう話してくれました。
「昔の例を調べてみると、『了解いたしました』と目上にも使っているんです。単に『分かること』という意味ですから、失礼とか失礼でないとかということはない」
では、ビジネスマナー教室ではどのように教えているのでしょうか?マナー研修を請け負う企業や団体、全部で5か所に聞いてみました。
上司の言葉を理解したときに使う言葉として教えるのは、「承知しました」、「承りました」、「かしこまりました」。「了解しました」と教えるところは1つもありませんでした。
そこで、上司に「了解しました」は、失礼にあたるかどうか聞いてみると、「失礼になる」と答えたのは1か所、「間違いではない」と答えたのは3か所、「どちらとも言えない」と答えたのが1か所でした。
研修で講師を務めるパーソル総合研究所・岩崎取締役によると――
「今の職場において『了解しました』という言葉が、人によって違和感を感じる可能性が高いなら、それは使わないほうがいいですねということ。マナーやコミュニケーションに大切なことは、相手がどう受け取るか、どう感じるかを意識して表現することを研修ではお伝えしています」
「了解しました」に失礼な意味は含まれない、相手のことが考えるのがマナーということでした。