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※ 視聴回数は1日1回更新されます。【制御不能になる前に気付いて変えよう】
多かれ少なかれ、私たちは何かに依存しながら心のバランスをとり、社会に順応しながら生きています。それが悪いわけではなく、依存する対象も、暮らしを豊かで楽しくしてくれるような物や行為がほとんどです。そのため、依存症になってしまう可能性は誰にでもあるので、悪い依存状態になっていないか、ときどきチェックしておくと安心です。
例えばお酒なら、いつもは楽しく飲んでたまに失敗するぐらいなら心配ありませんが、週に何回も酔いつぶれるほど飲むのは要注意。適切な量や頻度を超えると、二日酔いで遅刻や欠勤が増え、家族との関係も悪くなります。自覚がない場合も多いので、家族や周囲の人に注意されたら、生活を見直すようにしましょう。このあたりで踏みとどまれればよいのですが、マイナスの状況が積み重なっても飲まずにはいられなくなってしまうと、依存症の可能性が濃厚です。
もう1つの判断基準は、大切なものの優先順位です。依存症になると、嘘をついてでもお酒を飲み続ける、ギャンブルのために借金をしてしまう、ゲームに没頭するあまり学校や職場にも行かなくなるなど、依存している物や行為が全ての最優先に。こうなると自分自身では制御できず、家族だけではどうにもなりません。専門家や、地域の精神保健福祉センターに相談してください。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著