返信やいいねが気になる「スマホ依存」とは?【短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話】

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10代がスマホ依存に陥りやすい思春期やその前後は、親からの自立や反発が見られる時期です。それまで素直だった子でも、人の指示や意見に耳を傾けません。一方で、友人との繋がりは強く求めるようになり、「メッセージはすぐ返信しなければ」「既読スルーはありえない」という気持ちが、ときに強迫観念といってもよいほど高まります。自分の書き込みに対する既読スルーにも不安を抱き、食事中も何度もスマホをチェックするなど、精神的に不安定になりがちです。
 これは大人も同じことで、通勤途中で投稿したコメントの反応、「いいね」がどれほど集まったか気になって仕事に集中できない、ミーティングの最中でもスマホをつい見てしまうなど、例を挙げるとキリがありません。
 スマホ依存になってしまう原因は、共通して何らかの心の隙間が考えられます。「人間関係に悩んでいる」「自分を認めてくれる人がいない」「いつでも人と繋がっていないと不安になる」といった満たされない心を、実生活より生き生きと過ごせる仮想現実で埋めようとするからです。それでも、本人に「自分ではやめられない」という自覚があれば受診に繋がり、様々な方法でオフラインの時間を増やすことが可能です。たとえ通院が途切れても、日常生活に潜むのめり込みやすい場面を避け続けることで、確実に改善に近付けます。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著