患者の多くが10代の男性!?「ネット依存」はどんな状態?【短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話】

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SNSでの交流や情報検索、ネットゲームでの気分転換など、スマートフォン1つであらゆることができます。日常生活にあるのが当たり前になった身近なツールですが、便利であるがゆえに、インターネットにのめり込む人が増えています。様々な呼び名がありますが、大石クリニックではスマホやゲームを過剰に使用したことが原因で健康面や日常生活に支障をきたした状態を総称して「ネット依存」と表現しています。
 ネット依存は、大きく「ゲーム障害」と「スマホ依存」に分けられます。ゲーム障害はICD‐11(国際疾病分類第11版)にも加わった世界的にも注目されている障害で、患者の多くが10代の男性。一方、友人からの連絡が気になって食事中もスマホを手放せないスマホ依存は、10代の若い女性が中心です。ゲームやスマホの操作が4時間を超えるような日が続いていると、ネット依存の可能性があります。その状態を放置すると、睡眠不足や昼夜逆転の生活、成績不振、情緒の乱れなどが起き、うつや不登校を招くことにもなりかねません。
 10代の若者だけでなく、一人暮らしや結婚、出産といった環境の変化がきっかけで大人が発症してしまうケースもあります。スマホの使いすぎによる睡眠トラブルやミスの増加、メンタルの不調などが起きていないか、ときどきチェックしてみましょう。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著