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※ 視聴回数は1日1回更新されます。スマホの使いすぎが日常化すると、スマホ依存ではなくても「脳疲労」に陥る可能性があります。最近うっかりミスや物忘れが多くなったということはありませんか。ちょっとした空き時間に眺める程度でも、スマホからインプットされる情報の蓄積により、脳の情報処理機能が低下していることもあるのです。
情報を処理しているのは脳の司令塔である前頭前野です。大きく「浅く考える機能」「深く考える機能」「ぼんやりと考える機能」の3つに分けられ、状況に合わせて切り替えています。あまりピンとこないかもしれませんが、ぼんやりと考える機能は「デフォルトモード・ネットワーク」とも呼ばれ、情報の整理をしたり、人生の本質的な問いについて考えたり、クリエイティブな活動にも欠かせない脳にとって重要な役割を果たしています。
情報のインプットが多いと、浅く考える機能はフル回転し、深く考える機能とぼんやりと考える機能は使われず眠ったままに。この状態が続くと、使いすぎる機能は疲弊、使われない機能はサビついて、前頭前野が機能低下を起こします。「スマホ脳疲労」は30~50代に増えており、うつや認知症との関連も指摘されています。皮肉なことに、脳疲労で判断力が低下すると手近な快楽であるスマホに頼ってしまいがち。悪循環を意識して断ち切るようにしたいものです。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著