ネット依存の解決に「周りの人の協力」が不可欠なワケ【短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話】

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 長時間のネットやゲームにより、健康面・社会生活に支障が起きていても、本人は自覚に乏しく、その気になればいつでもやめられると思っているケースが多々あります。そのため、依存状態から抜け出すには身近な人の協力が重要です。
 早期発見や治療は大切ですが、家族や周囲の人に覚えておいてもらいたいのは「解決をあせらない」ことです。本人が「このままではまずい」と感じていても、注意されると反発を覚えます。まして、ゲームやネットを遮断するといった強硬手段は本人の自尊心を傷付け、感情の爆発や暴力の引き金になることも。治療を進める上で欠かせない家族や周囲の人との信頼関係も崩れ、回復から遠ざかってしまいます。依存の背景には、うまく人と話せない、仕事や勉強がつまらないといった悩みを抱えていることがあります。依存の予防や解決には、こうした問題を打ち明けられる人間関係が非常に大切です。
 生活の立て直しには、本人とよく話し合ってルールをつくること。色々厳しく制限するより、現実的に守れそうな範囲から始めましょう。また、デジタル端末の制限機能の活用も有効です。子どもの場合だと、家庭内ルールや制限機能を効果的に働かせるには親子の信頼関係が前提。普段からコミュニケーションをとり、子どもを理解する姿勢が依存に陥るリスクの軽減に繋がります。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著