依存症になるきっかけとは?【短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話】

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ほとんどの依存症は、誰の日常にもあるような驚くほどささいなことがきっかけで始まります。例えば、仲間や職場の飲み会に参加したり、先輩からパチンコに誘われたり、友人と一緒にゲームをしたり……。最初は、それほどお酒がおいしいわけでもなく、パチンコやゲーム自体にのめり込まないことも多々あります。これは薬物も同じで、1回目は夢中になるよりも、こんなものかと拍子抜けするほうが実は多いのです。
 ただ、一緒に楽しい時間を過ごせたうれしさや、秘密を共有する仲間意識、もっと繋がりたいという気持ちから繰り返し、いつの間にかハマっていく場合があります。やがて、大切にしていた楽しい時間や人間関係よりも、アルコールやギャンブル、ゲーム、薬物など依存対象そのもののもたらす快感や苦痛の軽減が目的となり、やめたくてもやめられなくなってしまうのです。
 一般的に、アルコールや薬物といった依存性が強いものほど、依存症へと進みやすいのは事実です。ただ、同じように飲酒を続けていても、全員がアルコール依存症になるわけではありません。その分岐点は、生きづらさや苦痛を感じていても相談する相手がいないなど、本人が問題を抱えているかどうか。さらに、簡単に手に入る、あるいは繰り返し行いやすいといった依存対象との相性によっても左右されます。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著