日本語の先生は“84歳のおばあちゃん”

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日テレNEWS24

海外で日本語を学ぶ学生に、インターネットを使って日本語を教える84歳のおばあちゃんがいます。
日本語の先生をしているのは、田口陽子さん。週に2~3日、入居している高齢者施設で、インターネットを使って海外の学生に日本語や日本の文化などを教えています。
少しでも日本の文化に触れてもらうために、日本語を教える時は着物を着るのが田口さん流です。1日に約3人の学生と会話をしているといいます。
この日教えるのは、タイの大学に通っている3年生のピムさん。この日は初めての会話だったため、お互いの自己紹介から始まりました。
ピムさん「お名前はなんですか?」
田口さん「私は田口陽子」
ピムさん「田口さんね!」
ピムさん「あなたの趣味はなんですか?」
田口さん「私の趣味?私の趣味はね、これ。見えますか?ぬいぐるみ」
ピムさん「それはなんですか?にんぐる…ぬいぐるみ!」
田口さんが話すなにげない言葉も、ピムさんには勉強になります。
学生に日本語を教えるようになってから、田口さん自身の言葉にも変化があったそうです。
田口さん「日本語をきれいにしゃべろうと思って。やっぱり学生さんには、きれいな日本語を聞いてもらいたいな。覚えてもらいたい」
現在、このサービスに登録しているのは、高齢者施設に入所している68~86歳の約50人。高齢者が可能なスケジュールを提示し、そのスケジュールを見た学生が予約する仕組みです。
田口さん「テレビを通じてお話しできる。私みたいのでもお役にたてればね、こんなうれしいことありませんよ。おばあちゃんって感覚でね!」