いつでも“右向く矢印” そのヒミツとは?

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日テレNEWS24

「右を向きたがる」不思議な立体矢印の模型がネットで話題です。その仕組みを詳しく解説します。
何度回転させても、右を向き続ける矢印のヒミツ――これは、錯視という目の錯覚を利用した矢印です。矢印を真上から見ると上下が出っ張った楕円形ですが、斜め45度から見るとなぜか“右向く矢印”に。
錯覚する原因は、断面の起伏にありました。この起伏が片側を鋭角に見せ、常に右を向く矢印だと錯覚させるのです。
さらに、鏡に映すと円形に見える四角形もあります。この模型の向きを変えてみると、手前が丸く鏡の中が四角形に変化しました。模型は同じはずなのに、一体なぜなのでしょうか?
こちらも錯視の原理は一緒で、断面にある起伏によって立体を平面だと脳が認識し、錯視が発生します。錯視模型を設計した明治大学の杉原特任教授はこう話します。
「目で見ることは当たり前じゃないと、面白がってもらえたら。見たら物の形はわかると考えがちなんですが、見たからといって本当にわかったかどうかは、よく観察しないといけませんよ」