精密かつ繊細…切り絵ボトルアートの世界

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日テレNEWS24

ビンの中に精密な切り絵。いったいどうやって作っているのでしょう。切り絵ボトルアート作家の紙屋初瀬さんを取材しました。
まずは切り絵を作ります。文字だけでなく、キャラクターも切り絵で作成します。続いて各パーツを折りたたんでビンに投入します。大きいパーツでも同じように折りたたんで投入するそうです。ここからが大変な作業。パーツを開いて配置する作業に入ります。
紙屋さん「うまくいくかなぁ。実際やってみないとできるかできないかわからなくって、いつも博打(ばくち)みたいな感じでやってるんですよ」
1つでもバランスが悪いと完成しないという作品。そのため、配置だけで30分以上、接着剤で固定し乾かしていくと、1つが1時間以上かかる大仕事です。
ようやくウサギが配置されましたが、全て完成すると不思議の国のアリスの一幕になります。この作品を作るのには、24時間以上かかるそうです。
紙屋さんは物語の世界を表現したいと切り絵ボトルアートを作っています。
例えば「人魚姫の物語」。人魚姫の繊細な模様は切り絵で、人魚姫が泡になってしまう様子はビーズで表現しています。尾ひれの繊細な曲線を出すために切り方はもちろん、絶妙なバランスで作品を配置しています。
また、宮沢賢治の詩「永訣(えいけつ)の朝」。病床の妹が天国へ召されていく様子を表現しています。雪の結晶や主人公の着物には切り絵で細工をし、繊細な模様をつけています。
春の桜の中を飛んでいく鳥の様子や、菜の花畑のチョウを表現した作品もあります。チョウは羽の部分がつながっており、所々をビンに接着剤で固定して飛んでいる姿を表現しています。