アプリで記録管理 進化する母子健康手帳

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日テレNEWS24

妊娠から出産、育児までの母と子の記録を記す“母子健康手帳”。この手帳が時代とともに進化を遂げている。
母と子の記録を残す母子健康手帳も、今やアプリの時代だ。全国50件以上の自治体が導入していて、手帳に記載されている予防接種などの記録をアプリで管理できる。うっかり忘れがちな予防接種の案内も、定期的に配信される。
デジタル化が進む一方で、アナログな個性派も登場した。“20年をつづる母子健康手帳”は、20歳まで記載することが可能で、成人した時にプレゼントできるようにとメッセージを書き込むページもある。さらに、父としての役割を教えるページもある。
今では、日本独自の母子健康手帳は世界各国に広がっている。アジアやアフリカを中心に世界30以上の国と地域で、母子の健康管理などに役だっている。
この手帳の始まりは、戦時中の1942年から配布された“妊産婦手帳”だ。“妊産婦の心得”という項目には「丈夫な子は丈夫な母から生まれます。妊娠中の養生に心がけて立派な子を生みお国に尽くしましょう」と書かれていた。また、この手帳があると米やタオルなどの配給を特別に受けることができたという。1965年に、予防接種などの記録欄がより詳細になった現在の“母子健康手帳”へと進化していった。
命が宿ると受け取る大事な手帳。そこには健やかな成長を願う思いがいつの時代にも込められている。