プールにサメ“廃校水族館”が地域を救う?

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日テレNEWS24

高知・室戸市の廃校になった小学校が水族館に生まれ変わり、ゴールデンウイークには地区の人口の3倍の人が詰めかけました。一体どんな水族館なのでしょうか?
学校のプールで悠々と泳ぐサメにウミガメ、そして水飲み場にはナマコが…実は、廃校を活用した水族館なんです。いかにも元学校らしい雰囲気ですが、中に入ると大きな水槽がいくつも並んでいて、すっかり水族館になっています。約50種類、1000匹以上を展示しています。
もともとは、高知・室戸市の旧椎名小学校。2006年に廃校となりましたが、今年4月に“むろと廃校水族館”として生まれ変わりました。
水族館スタッフと仲が良さそうなヘルメットの男性は、水族館の人気を支える重要人物です。その正体は地元の漁師さんで、ほぼ毎日、定置網にかかった魚を展示用に分けてくれています。訪れるたびに新しい魚が増えることで、お客さんを飽きさせないように工夫しているのです。
こうした努力もあり、今年のゴールデンウイークには地区の人口の3倍にあたる、9300人余りのお客さんが水族館に詰めかけました。
しかし、廃校水族館がある室戸市では過疎化や少子化が激しく、来年度も新たに1校が廃校になる予定です。廃校の問題は室戸市だけでなく、全国で年間約500校が廃校になっています。年々増える廃校を、どう活用するかが課題となっているのです。
全国的にも珍しい廃校の水族館としての活用が、地域活性化につながる成功事例となるか、今後に注目です。