ECHOES、人気漫画家の原点は性の悩み

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トランスジェンダーを主人公にした青春マンガ「ECHOES(エコーズ)」。作者の歩さんもトランスジェンダーです。体は女性として生まれてきましたが、心は男性。現在はホルモン治療をしているのでひげも生えています。
歩さん「マンガの中で描くことによって、自分を肯定できるというか、共感したりとかできると思うので、そういうのが救いになっていけばいいと思います」
自身が女子バスケットボール部にいた経験を生かして描かれた「ECHOES」。
歩さん「もっとそこらへんにいる、普通の子としての姿を描きたいと思って、そうなるとやっぱり部活動」
LGBTの当事者にとって、部活動は特有の悩みを抱えやすいと歩さんは言います。当時を振り返り、苦悩したことを描いてもらいました。
まずは、着替えやお風呂――
歩さん「更衣室の居心地の悪さというか、自分がここにいていいのかなっていうのはありましたし、嫌でしたね」
心は男性というトランスジェンダー。着替えやお風呂は異性の中に混ざるような思いとなり、苦痛だったそうです。
そして、バスケ部ならではの悩みもありました。男子部員のような体格にならないかと悩んだり、男女でのシュートフォームの違いも気になったそうです。
歩さん「男子はワンハンドでシュートを打つんですけど、女子ってツーハンドなんですよ。その枠組みが全部窮屈でしたね」
高校時代に抱いていた悩みをマンガにすることで、救われる人がいるのではないかと、歩さんは漫画家を志したそうです。
“このマンガがすごい!大賞”を受賞した「ECHOES」。その後のストーリーは、題名を新たに、「BREAK THE BORDER rebirth of ECHOES」で連載中です。