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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 40代から始まることもある老眼。近くのものが見えにくく、スマホや新聞を読むたびにメガネを外す手間も…。そんな不便を、ワンタッチで遠近を切り替えて解消する“魔法のメガネ”の秘密に迫る。
遠近両用メガネ“タッチフォーカス”は、レンズの一部に液晶レンズを組み込み、電圧をかけると焦点距離が変化するという仕組みだ。一見、普通のメガネだが、フレームの脇にあるスイッチに軽く触れるだけで、近くのものがはっきりと見やすくなる。
主婦の本間さんは、細かい文字を読む際に老眼鏡を探さなければいけないので、いつも不便を感じていた。しかし、タッチフォーカスはかけっぱなしで老眼鏡に切り替えることができる。本間さんがこのメガネをかけてみると―
「便利だと思いますこれは」
フレームの先端が取り外し可能なバッテリーになっていて、USB充電が可能。1回の充電で10時間使える。開発のキモは“レンズの構造”だ。複数の層を重ねている一方で
透明さを保っている。
さらに、この遠近両用メガネを開発した三井化学の早瀬さんはこう話す。
「液晶を封止する(方法を)解決するのが大変だった」
見えない部分に隠された繊細な技術がそこにはあった。
今後は、身につけたままコンピューターとして使えるウェアラブル製品にすることも視野に入れているという。タッチフォーカスは来春の販売を予定している。