「遊び」を取り入れた新たな医療福祉をプロデュースする岡勇樹氏。岡氏が目指すのは、音楽とアートと医療福祉を融合させた「医療福祉エンターテインメント」。若者に医療福祉情報を伝えるためのクラブイベントや、障害者と医療福祉従事者を集めたダンスカンパニーの運営などを行っている。
――クラブイベントでどうやって若者に医療福祉情報を伝えているんですか。
本当に普通のクラブイベントではあるんですけど、DJがいて、ライブをする人もいて、その合間に、それぞれのテーマに沿ったトークゲストが登壇して、例えばがんだったら、国立がんセンターの研究員の人が来たとか、認知症とか臓器移植とか今までいろんなテーマでやってきたんですけど、その当事者や研究者が登壇してトークをしたり、展示とかもあったりします。
意外とその聴いている人も「なにこれ?」みたいな感じはなく、医療福祉って結構、人間そのものの話というか、その瞬間は“自分事”になって、ちゃんと聴いてくれて、なんとなく頭の片隅に「医療福祉」の情報を覚えて帰ってくれるみたいな感じのイベントです。
――エンターテインメントを通じてより身近に伝わりやすくと?
本当にそうです。“きっかけ”です。