グラスロッドからカーボンロッドへ その1

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日本の釣竿は戦後、竹竿から化学繊維で出来た竿へと変貌していく。1960年代にはガラス繊維で出来たグラスロッドが出現し、竹竿では釣ることの出来なかった巨大魚を釣るためのパワーやトルクがあり、折れにくく、しかも大量生産が可能となった。しかし、竹竿時代同様、欠点はその重さ。それを拭うことが出来ずにいたが、1970年代に入ると新たな化学繊維が登場する。炭素繊維で出来たカーボン素材である。アルミより軽く、鉄よりも硬いその新素材を用いた釣竿の開発・設計が始まる。我先にと各メーカーが開発のしのぎを削る中、その先陣を切ったのはグラスロッドでも先行していたオリムピック釣具であった。ダイワ精工(グローブライド株式会社)も名乗りを上げるが、後塵を拝すことになった。ダイワ精工の開発者たちは、オリムピック釣具に追い付け追い越せと日夜努力すれど失敗の繰り返しに苦闘の日々を送る…