テンカラ_後編 海を渡る編

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ご存じだろうか、日本古来の釣りで「テンカラ」という釣法がある。毛鉤を使ってヤマメやイワナといった鱒を釣るというものだ。英国発祥のフライフィッシングも毛鉤(フライ)を使って鱒を釣るが、テンカラ釣りとフライフィッシングの大きな違いは、リールの有無にある。テンカラは至ってシンプルな道具立てで、竿・糸・毛鉤の3点しか必要としない。余分なものを削ぎ落した結果、道具が絞られていったものと考えられており、これはかつての日本人のモノの考え方、生活様式にも繋がっている。道具に依存しないテンカラ釣りは、釣り人本人の腕次第で釣果に大きな差が出る。後編の海を渡る編は、2009年にテンカラ師・石垣尚夫氏はアメリカでテンカラの講習会を開く。当初は反応が鈍かったものの根気強く毎年講習会を行った。アメリカでは「知れば知るほど必要なものは少なくなる」という諺がある。日本のテンカラの在り方がその諺の本質に触れていることから、たちまち注目されるようになる。今ではテンカラのことを「シンプルフライフィッシング」と呼ぶことさえある。古くて新しい究極の釣り『TENKARA』が日本の歴史や文化と共に、世界中の釣り人に魅了されていくのではないだろうか…