蝦夷の疑似餌_その3

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みなさんは「魚形石器」というものをご存じだろうか。その名の通り魚のような形をした石器であり、砂岩を成形して作られたものである。この石器は札幌から以南の遺跡に分布し、青森でも発見されている。
時代は今から1700年から1800年前の続縄文時代。沿岸に近い墓から埋葬品として発見されていることから、貴重な道具だったといわれている。その姿形は「三角バケ」と類似することから、「テンテン漁」といわれる現在の三角バケのような使い方をし、魚を獲ったのではないかとも推測されている。
北方の先住民たちが、オヒョウやタラなどの底棲魚類を、今で言うルアーの発想で狩りをしていたのであるとしたら想像に面白いが、当時疑似餌を使ってまで釣りをする必要性があったかは謎でもある。