アメリカンFF/セオドアゴードンとキャッツキル その1

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英国が起源といわれているフライフィッシングは、時の移ろいの中で、釣り人たちの広がりと共に、様々な国へと渡っていった。19世紀、フライフィッシングは、新天地・アメリカへと渡り、英国とは違う大自然に適応したスタイルへと進化していく。
アメリカンフライフィッシング。それはアメリカの自然を愛した釣り人たちによって始まり、その精神は現代にも続いている。アメリカ東海岸、ニューヨーク州のほぼ中央に位置する地域キャッツキルは、19世紀半ばからフライフィッシングを楽しむ釣り人たちに人気の場所である。この地域で一番大きな町ロスコーは「トラウトタウン」と呼ばれ、鱒釣り師の聖地としてあまりにも有名だ。
当初、アメリカで使われていたフライは、カラフルな色で作られ、今よりも大きく、トラウトたちの興味や注意を引くために考案されていたという。
しかし、1人の釣り人が、フライ、そしてアメリカのフライフィッシングを変えた。セオドア・ゴードン。1854年にペンシルベニアで生まれ、1905年キャッツキルに移り住み、フライフィッシングを楽しむことはもとより、特にフライ製作にのめり込む。地域の川や虫などを丹念に調べ、英国のフライと見比べ、独自のフライを完成させる。
それがアメリカで最初のドライフライであった。そのためゴードンは、アメリカン・ドライ・フライの父といわれているのである。