フライフィッシングの四季巡り03_SpringFly

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かつてイギリス貴族たちの間で楽しまれていたと言われているフライフィッシングは、多くのファンたちの手によって進化し、今では幅広い年代の釣り人に楽しまれている。魚たちの生きる環境を想像し、昆虫やベイト(小魚)を模したフライと呼ばれる疑似餌を使い、魚たちと意思の疎通を図ることがこの釣りの本質的な醍醐味だ。『フライフィッシングの四季巡り』シリーズでは、釣りビジョンが撮り続けてきた多くの素材の中から、季節の進行と共に様々に変化する楽しみ方をお伝えする。南北に長い日本列島は、いわずもがな南から春が始まり、冬枯れのモノトーンな景色は徐々に色付いていく。水辺では水生昆虫たちの活動が活発になり、それと共に魚たちの活性も高まっていく。今の季節はどこにあるか、フライフィッシングは、水辺の生物たちを通じて微細な進行を知ることができる。鱒たちの主食である水生昆虫の中でも、オオクママダラカゲロウは、カゲロウの中で一番早期にハッチする。体長は13㎜程度で、ボリュームのあるボディが鱒たちを誘惑する。羽化のスタイルは、水面羽化型。羽化が始まると、魚が水面で捕食するライズという現象が頻発する。水温が上昇し日照が高まる正午前後が羽化のタイミングだと言われている。羽化の開始は、水辺の鳥たちの行動にも注目するとよいだろう。オフシーズンは、フックサイズ♯12~14のオオクマパターンを巻いて春に備えるべし。