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※ 視聴回数は1日1回更新されます。【依存症になる可能性は誰にでもある】
「本当はやめたいけれど、なかなかやめられない」ということはありませんか。例えば、お酒の飲みすぎやパチンコ、インターネット、買い物のしすぎなど。適度に楽しむ範囲を超えてもやめられないとしたら、その物自体や行為に依存している可能性があります。さらにエスカレートして、日常生活に支障をきたしているにもかかわらず、どうしてもやめられない、自分自身の力だけではどうにもならない状態を「依存症」といいます。
現代社会では、様々な心の病を抱える人が増えています。なかでも依存症は、本人のみならず家族や社会全体にとっても深刻な問題。依存症と聞くと、薬物やギャンブルに手を出すようなごく一部の人がなるものと思われがちですが、身近なものや日常的な行為なども依存症を引き起こす要因となります。自覚がないだけで、今この瞬間も何らかの依存症になっている可能性があるのです。
WHO(世界保健機関)が作成するICD‐11(国際疾病分類第11版)には、スマートフォンなどの普及でゲーム依存の問題が深刻化し、「ゲーム障害」という病名が新たに加えられるほど世界的な関心が高まっています。さらに、近年は性に関わる問題行動が急増し、大石クリニックの疾患別新規患者数にもあらわれています。依存症は特別な人だけの疾患ではなく、身近なものがきっかけで発症する、誰でもなり得る病気なのです。
【出典】
『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著