若者が夢中“音フェチ動画”「ASMR」

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日テレNEWS24

食べ物を咀嚼(そしゃく)する音、炭酸水の泡のはじける音、これらを録音した動画がいま、若い女性たちを中心に人気だ。なぜ人気なのか、そのわけを探った。
お菓子を食べる口元だけが映った動画に、ハサミをチョキチョキするだけの動画。さらに髪の毛を洗ったり、ただイチゴを切ったり、炭酸水の泡がはじけるだけの動画もある。中には1000万回近い再生回数を記録しているものもある。
これらがいま若い女性を中心に人気の“音フェチ動画”「ASMR(エーエスエムアール)」だ。日本語で“自律感覚絶頂反応”。人間の聴覚を刺激し、心地よさなどを生み出す音のことだ。
ある高校3年生に話を聞くと、勉強する時「ASMR」が欠かせないという。
高校3年生「なんでなのか私もわからないんですけど、落ち着いて取り組むことができますね」
お気に入りはシトシト降り注ぐ雨音の動画で、長い時には1日8時間も聞いている。音を聞きながら眠ってしまうこともあるという。
高校3年生「こういう音を聞くとすごく集中できて、眠るってことに関してもすぐに眠りに入っていける」
実際の制作現場をのぞいてみると、特殊なマイクを用いて咀嚼音を収録している。
ASMR動画を投稿しているマリリーナさん「何から何まで(音を)拾うのでエアコンとかも止めてやってますね」
ASMRの動画制作は音が命。少し雑音が混ざるだけで心地いい音は生み出せないという。納得いく咀嚼音が撮れるまで何度も食べ続けていた。