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※ 視聴回数は1日1回更新されます。アイドルとして活動していた25歳の女性が、鬼瓦の職人「鬼師」として活躍している。鬼瓦の伝統を受け継ぎつつ、新しい「鬼瓦の形」を探すため、試行錯誤を続けている。
伊達由尋さんは「鬼瓦技能評価認定試験(中級)」に合格した鬼瓦を作る職人鬼師だ。
由尋さん「(女性職人は)皆さん珍しいって言われます」
鬼瓦は厄よけの意味もある日本家屋のシンボルだ。由尋さんの家では、その鬼瓦を代々作ってきた。由尋さんのひいおじいさんが作った鬼瓦の型もある。型は大切に受け継がれ、由尋さんはその型を元に練習を重ねている。
由尋さん「手作りという仕事にとても魅力を感じていて、自分で粘土から作り上げていくのが楽しい」
14歳の頃から鬼瓦づくりを手伝っていた由尋さん。アイドルとして活動していた時期もあったが、20歳で鬼師の修業を本格的に開始した。そんな由尋さんが目指す新しい鬼瓦とは…
由尋さん「私は女性なので華やかなもの、それでいて女性が好む花をイメージして作っています」
鬼面が主流の鬼瓦に、花をモチーフにしたり、動物の瓦製品を作り新たな作品を展示会やイベントで披露。他にも、瓦の材料でかわいらしいキーホルダーを作るなど試行錯誤を続けている。
由尋さん「たくさんの子どもたちに『ボクも将来この仕事に就きたい』と思ってもらうことで、この伝統を残していけるかなと思います」