食の裏側の“命を撮る”カメラマンの思い

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日テレNEWS24

ウシ、ブタ、ニワトリ…瀧見明花里さんは、家畜を撮影する写真家です。食べられるために生きる家畜たち。瀧見さんはその命の重さを、写真で伝えたいと活動しています。
全国各地の畜産農家で撮影する瀧見さん。こだわりは、家畜たちの表情。撮影はなるべく至近距離。瀧見さんがカメラを向けると、自然と牛たちがカメラに近づいてきます。
瀧見さん「牛と友達になれる感じはする、勝手に。牛はどう思っているか知らないけど」
至近距離で愛くるしい表情を見せるのは、人間に心を許している証し。生産者が愛情を持って育てているからこそ、命を伝える一枚が撮影できると瀧見さんは言います。ここにいる乳牛たちは、乳が出なくなれば処分されます。食の裏側にある命を伝えたいと、瀧見さんはカメラを向けます。
もともと、大の牛好きだった瀧見さん。第一次産業に携わりたいと脱サラし、ニュージーランドでファームステイ。そこで家畜を撮るうちに、写真家への気持ちが芽生えたといいます。
家畜写真家として活動して2年。写真のテーマは「“いただきます”を世界共通語へ」。食への感謝を表す、日本語ならではの言葉。命をいただくことへの感謝の気持ちを、瀧見さんは写真で広めています。
瀧見さん「悲しい写真を撮って表現することもできると思うんですけど、まずはかわいいねとか、そういう発想から、この動物たちが自分たちの食につながっていると、考えて食べるようになってもらえればすごくうれしいと思います」