ギャンブル依存症だった女性 夫の通帳には

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日テレNEWS24

 いわゆる「カジノ解禁法」が施行され、ギャンブル依存症への対策が求められている。かつて、ギャンブル依存症に苦しんだ女性を
取材した。
 ギャンブル依存症だった田中紀子さんは「主人が競艇が好きでデートはいつも競艇場だった」と話す。「それがあっという間に、主人と一緒にはまっていった」という。
 去年“カジノ解禁法”が施行されギャンブル依存症の人が増えるのではないかとの声が広がっている。
 田中さんは19年前、結婚式のため夫とラスベガスを訪れると、夜も寝ないでずっとカジノにはまりこんでいたという。ラスベガスの教会で結婚式をする予定だったが、その予定をすっぽかして2人ともギャンブルに明け暮れ、滞在中に撮った写真はたった2枚。有名カジノ店の前での写真だけ。
 結婚後2人の子どもを出産した田中さんはギャンブルから卒業したが、夫の競艇通いは続く。
 夫が開いた競艇用の通帳をみると、1日で25万円、32万円と多額のお金をかけていた。借金は10年間で1500万円。
 夫は念書を書き「ギャンブルはしない」という代わりに、紀子さんに借金の返済を求めたという。
 田中さんは「念書を書くからこの借金なんとかしてくれみたいな感じ」「結局、念書とか書いても病気なので…」と語る。
 その後、夫婦で患者グループに通いギャンブルをやめることができたという。
 厚生労働省が行った調査によると、過去1年以内にギャンブル依存症が疑われる人が約70万人いることが判明。このうち女性の割合は0.1%。少ないように聞こえるが、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授によると「女性の方が遊技障害(ギャンブル依存症)に陥りやすく、急速にリスクを高めやすい」という。
 現在、政府は“依存症対策”として、カジノへの入場にはマイナンバーカードなどで本人確認を行うなどの仕組みを提案している。