店名が“人の名前” 由来は“2人の約束”

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日テレNEWS24

 東京・杉並区で人気の飲食店の名前は、なぜか「人の名前」。店名の由来を探ると、そこには“ある物語”があった。
 豊富なパスタメニューが人気の東京・阿佐ヶ谷にある“松下雄二屋”。店名の由来になったのは、2人の“男の約束”だ。オーナーに話を伺うと――
 「僕は松下雄二ではないんですけど、小学校からの友人で、清水雄二という彼がいまして」
 店名の松下雄二とは、自分の名字・松下と、親友清水さんの名前・雄二を合わせたもの。しかし、清水雄二さんとは一緒に店を営んでいないという。
 「実は、雄二という人間はもういなくて、亡くなってしまいました」
 清水雄二さんは31歳のとき、交通事故で帰らぬ人となってしまった。亡くなった清水さんの名前をなぜ店名につけたのだろうか。その理由を松下さんはこう話してくれた。
 「これは彼との約束なんです。弔辞を読んだときに、彼の名前をもらうって僕、約束したので、その約束を果たしただけ」
 その約束は、15歳の時に交わした“2人の夢”だった。「将来一緒に飲食店を開こう」という約束。しかし、一緒に店を開く夢は途絶えてしまう。
 清水さんの死から4年、松下さんは“2人の店”をオープン。松下さんには新たな夢がある。
 「海の見えるところで店をやりたいなっていう夢はあります。雄二っていう人間がずっとサーフィンが好きで、サーフィンばかりやっていたので、彼の思いをくみ取れたらいいなとは思っています」