「移民」についてそろそろ真正面から語ろう

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世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「外国人労働者数 過去最高」。移民文化などを伝える「ニッポン複雑紀行」編集長の望月優大氏に話を聞いた。
厚生労働省によると日本で働く外国人労働者の数は、去年10月末の時点で約128万人と届け出が義務づけられた2007年以降、最高となった。国別では1位が中国、続いてベトナム、フィリピンとなっている。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「人手不足を外国人で補うのはさみしい」
「現場によっては半数以上が外国人の所も」
「日本の若者より外国人の方が勤勉でいい」
――この話題について望月さんの意見をフリップに書いていただきました。
「『移民』について、そろそろ真正面から語ろう」と書きました。
国、あるいは社会に関わる問題というのは色々あると思います。教育、貧困、介護とかそういうのと同じような意味合いで「移民」というテーマも真正面から語らないといけないと思っています。
外国人労働者という話があったと思いますが、最近コンビニや飲食店でも、たくさんいるのを感じるかなと思います。彼らは留学生とか技能実習生という名前だけ聞くと日本に勉強しに来ているようなステータスで来ています。
しかし実質的には日本の企業や、コンビニを使いたい普通の消費者が労働者として求めているのです。それが積み重なり、日本に中長期住む外国の方が100万人、200万人という単位まで増えているのです。それを日本は移民国家ではないという形で、いつまでも見ないふりをしていると言葉や住まいなど様々な問題が出てきます。
とにかく早いタイミングでどれくらいの人数を入れるのか、あるいは入れたときに、どういうケアが必要になってくるかということを日本人が考えたり、話したりすることを始めないと今後、問題が大きくなってきてしまうと思います。「移民」というテーマについて真正面から語るのに今が、良いタイミング、きっかけだと思います。
――国レベルで議論していかないといけない問題ですよね。
そう思います。ヨーロッパでは“移民省”というのがあり、そこが一元的にその政策を作って実行しています。しかし日本はそこがまだばらばらになっています。
今後、コンビニが24時間じゃなくてもいい、あるいは農業や漁業が今の状況じゃなくてもいいというのであれば、外国人労働力を受け入れないということもあります。しかし今の生活を維持したいというのであれば、むしろ助けていただく必要があるので、どうやったら共生できるかということを考えていかなくてはいけないと思います。