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※ 視聴回数は1日1回更新されます。国際社会から大きく注目された、ミャンマーの少数派のイスラム教徒“ロヒンギャ”に対する迫害問題。去年、この迫害から逃れ、命がけで日本に逃れてきたロヒンギャの家族がいる。
■ロヒンギャ問題とは
千葉・市川市に住むロヒンギャ難民、サイド・アハメドさん一家は、去年5月、息子が住む日本に妻と娘の3人で逃れてきた。
去年、“最大の人道上の危機”として国際社会から大きく注目された少数派イスラム教徒・ロヒンギャの問題。ミャンマー西部のラカイン州で、治安部隊による迫害を受け、隣国バングラデシュに逃れた難民の数は65万人以上といわれている。
2016年10月、アハメドさんが住む近隣の村も治安部隊により焼き払われ、多くの住民が逮捕されたという。
■「次は命の保証がない」
母国で小学校の校長をしていたアハメドさんは、政策に反対したなどの理由で過去に3度捕まっている。「次は命の保証がない」と思い、2016年12月に逃れることを決意。1週間かけてバングラデシュへ向かい、去年5月にビザを取得し、日本に住む息子夫婦と孫の元へやってきた。現在は難民申請の結果を待っている。
日本に来てから4か月後の去年9月、現地からの連絡で故郷の村が焼き払われたことを知る。村では12人が亡くなり、妻の親戚は逃げているところを治安部隊に撃たれて命を落とした。アハメドさんはこう語る。
「自分の国が平和になれば帰りたい」