DJIの新型は、中年に刺さるドローン。初心者でも映画のような空撮ができる「DJI Air 2S」

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朝日新聞社

bouncy / バウンシー

世界一の民生ドローンのシェア持つDJIが、2021年4月に発表した新たなドローン「DJI Air 2S」。何やらキーワードは「1」らしい。
「DJI Air 2S」は、600 g以下のコンパクトボディに1インチCMOSセンサーや強力なインテリジェント機能を搭載。1台で高画質な撮影と優れた飛行パフォーマンスを実現するオールインワン型ドローンという売り文句だが、本当か? 試してみた。
ドローン初心者でも…
ラジコンよりミニ四駆、サッカーでも司令塔・ゲームメーカーより汗かき走り続けるサイドバック・・・。どちらかと言うと「操る側」ではなく「操られる側」で40年近い人生を過ごしてきた私でも、圧倒的に素敵な映像が撮れるドローン操縦に興味は持っていた。
しかし、「どれを買えば?」「操作が難しいのでは?」「飛ばすには免許が?」など、様々な壁が私の購買欲をせき止めてきた。
しかし、縁あってこのドローンを試す機会を頂いた私は、一週間飛ばせる場所に通い詰め、ドローン飛行のプロローグを堪能した。今は手元にないが、彼にまた会いたくなっている。その理由をつづる。
強・速・騒!
操作はテレビゲームにも似ているからすぐ慣れるとはいえ、難しい。360度、三次元の世界は二次元のそれとは大きく異なる。正直、一週間経っても自由自在に動かせるまではいかなかった。だが、ゲームのコントローラー同様、レバーの割り当てなども変更できるので、もっと早く慣れることも出来たはず。
驚いたのは、「はやさ」と「強さ」と「音」。
掃除機&ハトのごとし
飛んでいる時の音は、なかなかうるさい。掃除機をかけている時ぐらいのけたたましい音を上げて、必死に羽を回転させる。
どれだけ離れても送信機からの指示が瞬時に届き、全くディレイがない。ラジコン未経験の私には、とても驚きだった。しかも、最大12km(日本国内では 8km)まで安定した映像伝送が可能らしい。
飛行速度も目を見張る。最大飛行速度は、フライトモードがSpeedモードの時19m/秒( 障害物検知といった飛行制御が組み込まれているNormalモードでは15m/秒に制限される)。時速換算すると68km/hと、結構速い。平和の象徴、ハトと同じぐらいの速さで飛行するらしい。
強靭なエンジンと心
テスト飛行で河川敷に行った際は、木々が揺れ、砂埃が舞い、被っている帽子も飛ばされるほどの強風(おそらく風速6〜8m)が吹き荒れていた。風速3mでも気球は飛ばないのだから、さすがにより軽いドローンは飛べないだろうと、タカをくくっていたのだが…。
ブーンッと音を立てて飛翔。こちらが指示した地点に、必死に、もがきながら存在しようと一生懸命に羽を動かす。上空はもっと風が強いだろうに、それでも飛び続ける。
最近、小学校に上がったばかりの息子にも自我が芽生え、プチ反抗期を迎えている。「新聞とって」「宿題して」「サッカーしよう」。何を言っても無視されることが多くなった。コイツは違う。私の拙い指示でも、必死に応えてくれた。
えぐい程インテリジェント
本製品は、障害物感知、自動追尾飛行などインテリジェント機能がすごい。その究極とも言えるのが、新機能「マスターショット」。これまでのDJIドローンも持っているクイックショット機能に、自動編集機能を追加したものだ。
被写体を選択するだけで、10パターンの撮影経路を設計し自動撮影を実行。その上即座に編集作業を行い、被写体を指示して約1分後には短編動画が完成している。しかも、色や音やカットを変えたテイスト違いの動画も十数パターン作成してくれる。
彼のおかげで、プチ反抗期の息子から「めっちゃウマい。プロやん!」と、賛辞を頂けた。父としての威厳を少しは取り戻せたか。
「DJI Air 2S」との1週間は、ファンタスティックだった。
こんな自分でも、こんなに素敵な画が撮れるのかと驚きつつ、自信を取り戻すことができた。また彼に会いたいと思って今、17万円の捻出方法を模索している。