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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 筋トレの効果は肥満の解消だけではありません。基礎代謝が上がることで、メタボリックシンドロームや脳卒中の予防にもなります。さらに、やり方次第では認知機能が大いに刺激されるので、血管性認知症に加えアルツハイマー型認知症の予防にも効果的な「脳トレ」になるのです。
認知機能は「記憶・理解・思考・判断」などですから、自ら頭で考えながら筋トレすることが大事です。いちばん重要なのは、フォームに注力すること。手の置き方、肘の位置、脚の向き、姿勢などに注意し、体を動かす角度や幅などを考えながら正確に動かす。そうすることで初めて認知機能が刺激されます。呼吸や動作スピード、回数、セット数などを考えながら行うことも大切です。
その意味では、セルフトレーニングをすることは非常に有効です。さまざまな認知機能を刺激しながら体を動かすからです。パーソナルトレーニングを受けた場合と比較すると、筋肉にあらわれる効果はほぼ同じですが、認知機能に関しての効果はセルフトレーニングのほうがはるかに上であるといえます。トレーナーがいれば「先週は6回できたから今週は7回やってみましょう」とか、「腕はこの角度で動かして」などと指示してくれますが、セルフトレーニングはすべて自己決定のうえで行うため、脳がフル稼働するのです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二