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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 「エアコンが効いたオフィスや電車がつらい」と冷え性に悩む人が、特に女性に多く見受けられます。体内で発熱装置の役割を担っているのは筋肉です。女性は一般的に男性と比べると筋肉量が少ないため体温が低く、同じ気温や室温でも体感的に寒いと感じやすいのです。
そのかわり、女性は体を覆って保温する体脂肪が多いのですが、現代の若い女性は体脂肪が少ない傾向にあり、夏でも寒いと感じることがよくあります。一方、男性は中年になると体脂肪が増えて熱がこもりやすい傾向にあり、それがオフィスでエアコンの温度を巡る争いのもとになるようです。しかし男性も加齢とともに筋肉量が減り、次第に冷えを感じるようになります。
冷えは免疫力と深く関係しています。熱は血液によって体内で運ばれますが、冷えると熱を外に逃がさないように全身の血管が縮んで細くなります。血液中には免疫機能を守る白血球があり、体内に侵入したウイルスなどを発見すると集まって無毒化します。ところが、冷えて血流が悪くなると白血球の流れも妨げられることになり、そのために免疫力が下がってしまうのです。
筋トレには、年齢や男女の違いは関係なく代謝を上げて体の冷えを予防するとともに、血流を増やして免疫力をアップする抜群の効果も期待できます。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二