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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 見た目を気にしない人でも筋トレは必要です。誰でも年を取り、筋肉は衰えていくからです。筋肉を鍛えておかないと、いずれ健康で自立した生活が送れなくなる可能性があるのです。
高齢者と若者とを比べると、明らかに違うのは姿勢です。膝が曲がり、O脚になり、背中全体が丸まった高齢者特有の姿勢は、筋肉を使わず骨や関節などに頼る楽な姿勢なのです。その姿勢を長期間続けていると骨や関節に無理がかかり、変形を引き起こしてしまいます。典型は変形性膝関節症や腰椎圧迫骨折です。骨や関節の変形が起こってからでは、トレーニングでの修復が不可能となり医療の分野です。そうなる前に正しい方法で筋肉を鍛えて姿勢を修正し、まっすぐな脚と背すじをキープしたいものです。
また、骨や関節が変形して運動機能が衰えてしまうと、日常生活にも影響が出てきます。骨や関節などの運動器の衰えで運動機能が低下した状態を「ロコモティブ・シンドローム(ロコモ)」とよびます。健康寿命(介護が必要なく自立した日常生活を送ることができる寿命)を短くする最大の原因は、自立度の低下です。40歳以降の5人に4人は、筋トレをしないと将来動けなくなるともいわれています。筋トレで運動機能を強化することで、ロコモを防いで健康寿命をのばすことができるのです。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二