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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 見た目の魅力には体型のほかにスラッと伸びた姿勢、健康的で整った肌があり、筋トレには、それらも手に入れるという見逃せない効果があります。体の内側から問題を改善できるからです。
姿勢が前かがみの猫背になると、横隔膜の位置が下がるため腹部内のスペースが狭くなり、腹部内にある臓器に圧力がかかってきます。その結果、大腸で内容物を押し出す「ぜん動運動」とよばれる動きが鈍くなります。すると、便通が悪くなり、腸内環境が悪化して肌荒れの原因になります。
このとき、胸部スペースも圧迫により呼吸が浅くなります。酸素不足を補うために交感神経が刺激され、アドレナリンというホルモンが作用した結果、皮下の血管が収縮して血流を妨げます。肌に血液が行き届かなくなると、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れて肌トラブルが起こりやすくなります。
フォームをないがしろにして重さや回数を追求する筋トレは、姿勢の悪化につながります。また顔をしかめたり息が止まったりするほど激しいトレーニングは表情シワを増やし、血管にダメージを与えるので健康上も美容上も逆効果です。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二