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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 運動が苦手な人は、トレーニングがうまくできないのではないかと不安を感じてしまいがちです。でも心配ご無用。実は、運動が得意な人よりも筋トレの効果が高いことが多いのです。
筋トレは、特定の筋肉だけに負荷をかけて鍛えるわけですから、あえて非合理的な体の使い方をします。ところが、運動が得意な人は、無意識のうちに全身の筋肉を連動させて合理的な動きをしようとします。この場合、負荷が分散してしまうので、筋肉がつきにくいのです。一方、運動が苦手な人、運動経験が少ない人は、タイミングよく複数の筋肉を合理的に使うことが不得意。逆にいえば、1つの筋肉だけを動かすことは得意です。特に、筋トレ経験が少ない人は正しいフォームを忠実に覚えようとするため、効果が出やすい傾向にあるのです。
運動が得意な人が筋トレで高い効果を上げるためには、鍛えるべき筋肉だけを動かす、いわば不器用な動作を意識して、負荷や回数を重要視しないことが大事です。たとえば、腹筋運動で回数を多くこなそうとすれば、手を振って反動をつけたりお尻を浮かしたりと、運動が得意な人ほど余分な動作を加えてしまいがち。鍛えるべき筋肉だけを使う正しいフォームが保てなくなったら、そこでやめましょう。崩れたフォームで回数をこなすことに意味はないと思ってください。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』
著/坂詰真二