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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 告発者の私的な情報が漏えいした問題。兵庫県の斎藤元彦知事らが刑事告発されました。
斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した元県民局長の私的な情報が漏えいした問題。県の第三者委員会は井ノ本知明元総務部長による漏えいを認定し、「知事や元副知事の指示のもと行われた可能性が高い」などと結論づけました。
神戸学院大学の上脇博之教授は6月10日、井ノ本元総務部長と斎藤知事・片山安孝元副知事について、情報漏えいとそれをそそのかした地方公務員法の守秘義務違反などの疑いがあるとして、神戸地検に告発状を提出しました。告発状では「私的な情報を漏らすことで告発の信用性を否定し、自己保身をはかろうとしていた」などと指摘しています。
(神戸学院大学 上脇博之教授)「単独犯ではない事件ですので、組織的にやられていて上司が部下に命令した形ですので、そこをきちんと捜査して真相解明していただいて、厳重に処罰していただく」
一方、漏えいの指示を一貫して否定している斎藤知事。自身の給与を50%カットする条例案を6月6日に県議会に提出していて、この条例案を審議する委員会が10日、開かれました。
(自民 伊藤栄介県議)「知事の指示があったのか、なかったのか、事実関係がはっきりしていません。可否を決することは県民の分断を深めるリスクがある」
「問題の全容が解明されていない」などといった意見が相次ぎ、12日に閉会する6月議会での採決は見送り、継続審議とすることが賛成多数で決まりました。