森友文書「約9000ページ」が開示 赤木俊夫さん自筆のノートも 決裁文書改ざんの経緯明らかになるか

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MBSニュース

自死した近畿財務局の元職員の妻に、財務省が2度目の文書開示を行いました。決裁文書の改ざんについて新たな事実は出るのでしょうか。
近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)は2018年、森友学園の土地取引をめぐる決裁文書の改ざんを命じられたことを苦に、自ら命を絶ちました。
妻の雅子さんは、どのような指示系統で改ざんを強いられたかを知りたいと、財務省側に対し、任意で検察に提出した文書などを開示するよう求めましたが、財務省側は文書が存在するかどうかも明らかにせず「不開示」を決定。
雅子さんは決定の取り消しを求め提訴したものの、1審は訴えを退けていました。
しかし、大阪高裁は今年1月の判決で、「文書を開示しても将来の刑事事件の捜査に支障を及ぼすおそれがあるとは認められない」として、不開示決定を取り消すよう国に命令。判決はその後、確定しました。
国は約17万ページに及ぶ文書などを1年かけて開示する方針で、6月11日、雅子さんに対し新たに約9000ページの文書を開示しました。
今回開示された文書には、赤木さんのメールの文面や手書きのノートなどが含まれていました。
雅子さんの弁護団は、今回開示された文書を分析し、改ざんの経緯を明らかにしたいとしています。
赤木雅子さんの代理人・生越照幸弁護士
「告発の時のやりとりとかですね。いろんな国会対応のかなり生々しいやりとりがメールで残っているので、(森友)学園の問題に関して何か新しい事実が出てくるかもしれません」
2回目の開示を受けて、雅子さんは「夫の残したノートを財務省から返していただけるとは思っていませんでした。夫の残したものをゆっくり読みたいと思います」とコメントしています。