「息子は市役所を変えたいと思った」和歌山市職員が公益通報後に自死 遺族が市を提訴「処分受けた人物を職員の近くに異動させることは一種の報復行為」

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MBSニュース

 和歌山市職員が公益通報後に自死した問題。遺族が市を提訴です。
 バイクを前に笑みを浮かべる男性。和歌山市職員だった岩橋良浩さん(当時28)は5年前、自ら命を絶ちました。
 訴状によりますと岩橋さんは2018年、「補助金の不正支出を上司から命じられた」と公益通報し、2020年、市は関係する職員らを懲戒処分しました。
 しかし、処分を受けた職員が岩橋さんが働いていた部署と同じ部屋にある隣の課に異動し、その2か月後、岩橋さんは亡くなったということです。
 遺族は、「処分を受けた人物を岩橋さんの近くに異動させることは、公益通報を理由とした一種の報復行為と受け取られ、心理的負荷を強めた」などとして、市に対し計約8800万円の損害賠償を求めて訴えを起こしました。
 (亡くなったさん良浩さんの母 岩橋啓子さん)「息子は(市役所を)変えたいと思ったんだと思います。だからその遺志を継ぎたいと私は思っています」
 市は「訴状が届いておらず現時点でコメントは差し控えます」としています。