そもそも遺伝子やゲノムって何?【眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話】

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家を建てるときに設計図にもとづくように、私たちの体も設計図をもとにつくられています。
遺伝子とは、体の設計図に書き込まれている情報のことで、私たちは約2万数千個の遺伝子をもっているといわれています。よく「体質は親から子に遺伝する」といったりしますが、遺伝するとは、親からの遺伝子情報が一部、子どもに伝えられるということです。
 では、遺伝子はどこにあるのでしょう。体は、血液細胞や骨細胞、筋肉細胞などさまざまな細胞からできています。細胞の中心には核があり、中に46本の染色体が入っています。染色体は遺伝子の入れもの。染色体の中に折りたたまれるように収納されているのが、遺伝子の本体、DNA(デオキシリボ核酸)です。遺伝子が情報だとすると、DNA は情報が刻まれている本のようなもの、体の設計図の一部です。
 DNA は、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4つの塩基と呼ばれる成分でできていて、A とT、GとCが組み合わさって長くつながったもの2本が、らせん状にからまっています。この塩基の並び方によって遺伝子の情報が決まります。この遺伝子情報全体のことを、ゲノムといいます。つまりゲノムとは、私たちの体の設計図すべてのことをいいます。
出典『眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話』
著:高橋祥子