視聴回数2,540,439回
※ 視聴回数は1日1回更新されます。たまに大当たりが出たとしても、トータルでは損をすることになっているギャンブル。ほとんどの人は、何度か痛い目に遭ったところでそのことに気付くのですが、依存が生じると「負けはギャンブルで取り返すしかない!」と信じ込み、借金は雪だるま式に増えていきます。カードローンや消費者金融、闇金にまで手を出し、借金を返済するために借金を繰り返すので、ダイレクトメールや請求書などが大量に届くように。それでも本人の頭の中はギャンブルと借金のことだけで占められていて、たとえ家庭の経済状況がひっ迫し、パートナーから離婚話を切り出されても止まりません。仕事が手に付かなくなり職を失う、窃盗や横領などの犯罪に手を染める、絶望的な気分になり自殺を考えるということさえあります。
そばにいる家族も深く傷つき大変な思いをしています。それでも、何とか立ち直ってほしいと借金を肩代わりしたり、代わりに謝ったり、本人が困らないようにと世話を焼きがち(書籍118ページ参照)。ですが、こうした努力は、実は本人の回復に繋がらないばかりか、ギャンブル行動に拍車をかけてしまう場合もあります。本人も家族も抱えている問題がこれ以上大きくなる前に、専門機関に相談してみてください。家族だけの相談もできるので、ギャンブル依存症という病について学び、適切な対応を身につけることが大切です。
【出典】『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石雅之 著