世界最古の貨幣と日本最古の貨幣とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 経済の話】

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 大昔、狩りで得た動物の肉と漁で得た魚を、そ
れぞれの持ち主が交換する「物々交換」の時代が
あったとされます。しかし、こうした「物々交換」
は非常に不便です。自分が欲しいモノを相手が持っ
ていても、相手が自分の持つモノを欲しいと思わ
ないと交換取引は成立しないからです。欲しいモ
ノが合致する相手を見つけるだけでも大変です。
 そこで生まれたのが、「物品貨幣」という交換
方法でした。石や貝殻、金属の他、素材としての
商品価値が認められる「穀物」「家畜」「布」など
を物品交換の対価として扱う方法です。別名「実
物貨幣」や「商品貨幣」とも呼ばれます。世界最
古の「物品貨幣」は、紀元前1世紀以上前の中国・
殷王朝時代の貝殻だったとされます。 
 その後、金属加工による硬貨らしきものが、紀
元前7世紀頃のギリシャで、次いで紀元前4世紀
頃の中国の春秋時代に登場します。中国の硬貨は
中心部に穴が開けられ、紐
を通して持ち運べる利
便性も図られていました。