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※ 視聴回数は1日1回更新されます。 情報漏えいに知事の指示があった可能性が高いとした、第三者委員会の報告。兵庫県の斎藤知事は「第三者委員会の指摘は“ひとつの指摘”」と、自身の指示を改めて否定しました。
(第三者委員会 工藤涼二委員長 5月27日)「(元総務部長が)秘密を漏えいしたと認められるとの結論に達しました」
斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発した元県民局長の公用パソコンに保存されていた私的な情報が漏えいした問題。いきさつを調査していた県の第三者委員会は27日、元総務部長の井ノ本知明氏が計3人の県議に対し、私的情報を印刷した資料を見せるなどして漏えいしたと認定しました。
斎藤知事の「側近」とされた井ノ本氏。漏えいの目的は何だったのでしょうか。井ノ本氏から私的情報を見せられた3人の県議のうち1人は…
(迎山志保兵庫県議)「元県民局長の人間性などをおとしめる、『こんな人物なんだ』と印象づけさせる目的があったのではないか」
当初、井ノ本氏は第三者委員会に対して漏えいを否定。しかしその後、今年2月に提出した「弁明書」で一転、県議3人と面会し口頭で私的情報を漏らしたと認めたといいます。さらにその弁明書には…
(井ノ本知明元総務部長 弁明書より)「知事および元副知事の指示に基づき総務部長の職責として正当業務を行ったにすぎない」
そして報告書によりますと、別の元幹部職員が聞き取り調査で斎藤知事から井ノ本氏に対し「議会に根回ししたらいいんじゃないかという趣旨の発言があった」などと証言。片山元副知事も、自身が議会に根回しをするよう指示をしたと認めました。
斎藤知事は自身の関与について否定したということですが、第三者委員会は「漏えいは知事及び副知事の指示による可能性が高い」などと結論づけました。
28日午前、改めて自身の関与について問われた斎藤知事は…。
(兵庫県 斎藤元彦知事)「私からは漏えいに関するような指示は一切していないという認識です。第三者委員会のご指摘は、“ひとつのご指摘”としてあるのだと思いますが、私からは漏えいに関するような指示は一切してないというのが私の認識です」