西成の象徴「あいりん総合センター」解体が正式決定 2027年3月終了めどで工事へ

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MBSニュース

 労働者の街、大阪・西成の象徴だった「あいりん総合センター」。解体が正式に決まりました。
 大阪市西成区にある「あいりん総合センター」の解体撤去工事をめぐり、大阪市議会は市と業者の工事契約を全会一致で可決しました。
 「あいりん総合センター」は前回の大阪万博が開催された1970年に建てられ、日雇い労働者などの就労支援をしてきました。
 しかし2019年、耐震性の問題から建て替えることになり、閉鎖が決まると、反対する労働者らと警察・行政側が激しく対立。法廷闘争に発展しました。
 その後、労働者らに立ち退きを命じる判決が確定し、去年12月には大阪地裁が強制執行に踏み切りました。
 (立ち退かされた路上生活者)「帰ってきたら入れなかった、午前8時すぎに。閉鎖でしょ、要するに。いつか来ると思っていた」
 そして27日、議会の承認を経て解体が正式に決定。市は今後、現地調査などを行って工事に着手する方針で、解体工事は2027年3月をめどに終える見込みだということです。