勤続5年で社員がフィギュア化する会社

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日テレNEWS24

会社に入って5年がたつと、自分のフィギュアを作ってくれる会社がある。入社から5年たった社員のフィギュア制作の現場に潜入した。
この会社のエントランスにはフィギュア化した社員たちが飾られている。いまあるのは30体ほど。勤続5年を記念した福利厚生の一環としてフィギュアを作成している。
該当者が多いときは社内の会議室に3Dスキャナーを設置して撮影し、少人数のときは新宿にあるスタジオに向かう。今回撮影するのは稲葉さんと廣野さん。
102台のカメラが並ぶ特殊な装置の中で撮影にのぞむ。撮影はほんの一瞬だ。カメラの角度を少しずつ変えていて様々な方向から撮影しているため、正面からは見えないようなすき間もきちんと表現できる。この立体データをもとに3Dプリンターで形にする。
廣野さん「入社して5年たってからのフィギュア化ということで、自分も5年たつんだなという感慨のほうが深くて、フィギュアになること自体はちょっとよくわからない。面白い経験だと思います」
完成には約1か月かかるという。
去年フィギュアになった鈴木幸尚さん「率直に変な会社だと思いました。自分のフィギュアができるのは不思議な感じ」
今年が勤続5年目の岡田悠さん「写真撮られるのが苦手でポーズに困って、思わずこんな地味なポーズに」
そして同じく5年目の海老原雄一郎さんは好きなロック歌手のポーズを再現した。
海老原さん「前にいた会社もやっぱり5周年とかそういうタイミングで記念品くれていましたけど、ただの盾だったんですが、それも飾っておくところないし、こっちのほうが面白くていい」
発案者の関口聡介さんのフィギュアもある。カメラを手に撮影の瞬間を狙っている様子。
関口さん「弊社初の勤続5年者が出るというときに、いくつか案を出した。リフレッシュ休暇やボーナス、リストを5個6個出したうちの結構後ろのほうに冗談半分でつけたのが“フィギュア作成”」
意外にもこの案が採用された。社員数は約500人のクラウド会計ソフトを開発する企業。
関口さん「福利厚生を根こそぎ変えたい。これからもっと日本の会社も文化に対する投資を重視していくといいなと。そうすると日本の会社観も、会社という文化自体が変わっていくかなと思う。そういう先駆者になれたらと」
いまは勤続10年目のアイデアを練っているところだという。